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花粉の季節、エアコンの使い方が気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エアコンと花粉の関係や、エアコンフィルターの役割、
室内への花粉の侵入を最小限に抑えるための具体策も併せてご紹介します。
エアコンから花粉は侵入しない
一般的な家庭用エアコンに花粉が侵入することはありません。
エアコンは、室内の空気を取り込んで温度を調整し、その空気を再び室内に戻す仕組みでできています。
なので外気を直接取り入れているわけではないため、基本的にエアコンの風に外の花粉は含まれません。
ただし、換気機能付きエアコンの場合は注意が必要です。
このタイプは、外気を取り込む機能があるため、花粉も一緒に室内に入ってくる可能性があります。
では、換気機能のないエアコンから出る風は花粉と無関係かというと、実はそうとも言い切れません。
その理由が「エアコンフィルター」の存在です。
エアコンのフィルターと空気の関係
エアコンフィルターには、室内の空気中に漂うホコリや花粉などの異物を取り除く役割があります。
エアコンに吸い込まれた室内の空気は、まずフィルターを通過します。この段階で、花粉やホコリの多くが除去されるのですが、その後、空気は本体の中で温度調整をされ、きれいな状態で吹き出し口から室内に戻されます。
つまり、部屋の空気が花粉やホコリなどで汚れていても、フィルターを通過した空気は、ある程度清潔な状態になっているといえます。
エアコンの花粉対策はフィルター掃除がカギ
空気中の花粉を取り除くエアコンフィルターですが、汚れで目詰まりを起こしていると、空気をきれいにするろ過機能が弱まってしまいます。
ろ過機能が落ちると、吸い込んだ空気に含まれている花粉を十分に取り除けません。除去しきれなかった花粉は、フィルターやエアコンの吹き出し口周辺に溜まっていきます。
そのままエアコンを使い続けると、溜まった花粉が風に乗り、部屋の中に再びまき散らされてしまいます。せっかくエアコンで吸い込んだ花粉が、エアコンフィルターが汚れていることで、再び部屋中に拡散されるのです。
こうした状況を防ぐためにも、フィルターは定期的に掃除して、常に清潔な状態を保つのが大切です。
花粉の季節にエアコンを快適に使うためのコツ
花粉の季節にエアコンを快適に使う方法や、花粉を室内に持ち込まないためにできる対策法をご紹介します。
エアコンフィルターをこまめに掃除する
汚れたフィルターは、室内に花粉が漂う原因となります。こまめに掃除をして、きれいな状態を保ちましょう。
フィルター掃除の目安は2週間に1回程度とされています。特に花粉の飛散量が多い時期は、さらに頻度を上げるとよいでしょう。エアコンフィルターは、掃除機でホコリを吸い取ってから水洗いするのが基本です。しっかり乾燥させてエアコン本体に戻すようにしましょう。
花粉対応のエアコンフィルターや空気清浄機を使う
市販の花粉対策用フィルターを使用すると、室内の花粉やほこりを効率的に除去できます。エアコン内部の汚れも防げるため、本体のメンテナンスにも役立ちます。
さらに、エアコンと空気清浄機を併用するとより効果的です。気流を作るエアコンと、空気をきれいにする空気清浄機を組み合わせて使うことで、室内全体の空気を効率よくきれいにできます。
エアコンと空気清浄機を一緒に使う際は、設置する位置に工夫が必要です。本体上部から空気が放出される空気清浄機と、エアコンの風の流れ(気流)をうまく活用するのがポイントとなります。
引用元:https://panasonic.jp/life/air/170112.html
冬の暖房時はエアコンの風向きを下にして運転し、空気清浄機はエアコンの対面に置くと、上手に空気の流れを作れます。一方、冷房時はエアコンの風向きを上にし、空気清浄機はエアコンの下の位置に置くと、効率よく空気を清浄する気流を作れます。
どちらの場合も、空気清浄機の周りには物を置かず、吸い込み口と吹き出し口の空間を確保することが必要です。
換気する時間帯を調整する
エアコン対策と併せて、花粉を室内に入れない工夫をするのも大切です。
花粉が多く飛ぶ時間帯は、午前11時から午後2時ごろと言われます。換気をする場合はこの時間帯を避け、早朝や深夜に行うと花粉の侵入を抑えられるでしょう。
引用:環境省「花粉症環境保健マニュアル(2022)」
また、環境省「花粉症環境保健マニュアル(2022)」によると、「晴れて気温が高い日」、「空気が乾燥して風が強い日」、「雨の翌日」なども花粉の飛散量が増えるとされています。こういった日も換気はなるべく控えて、雨の日に換気するなどの工夫も有効です。
できるだけ室内に花粉を持ち込まない
外出から帰ったときに、室内に花粉を持ち込まないようにするのも大切です。
帰宅後は玄関で衣類に付いた花粉を落としてから室内に入りましょう。ブラシや粘着ローラーなどを使うと効果的です。
また、ウールなどの素材は花粉が付きやすいため、花粉の多い日は避けた方が無難です。花粉が気になる時期の服装には、ポリエステルなど、比較的花粉が付着しにくい素材を選ぶとよいでしょう。
まとめ
エアコンから外気の花粉が直接出てくることは、ほとんどありません。ただし、フィルターの目詰まりなどによって、室内の空気中に含まれた花粉が、エアコンの風に乗り再び舞うケースはあります。フィルターの掃除を中心とした日頃のケアに加え、複数の対策を組み合わせて行うと、花粉の季節でも快適な室内環境を保つことができるでしょう。
花粉の季節のエアコン活用に関するご不安やご質問があれば、お気軽にエアココまでお問い合わせください。専門業者の豊富な知識を活かしてお答えさせていただきます。また、エアココでは、エアコンクリーニングも承っています。花粉によるフィルター汚れが気になる方、本体も一緒にきれいにしたい方も、ぜひ一度ご連絡ください。